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“Endbreak,Daybreak”

PBWプレイヤー様向けキャラクターブログです、お手数ですが先頭の記事の注意書きをご一読の上お楽しみ下さい。

カテゴリー「銀雨小話」の記事一覧

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『愛されるばかりが能じゃないだろう』

どうも、背後です。
結社「さとるの修羅場部屋」の、団員専用スレで
密かに行われていたRP「さとると草楼の大喧嘩」。
和解編が無事まとまったので、SSにして公開です。

喧嘩といってもさとるが一方的にぶち切れただけなので
相互理解が出来るかどうかが鍵になっていたのですが、
いやー、何とかどうにかなりました(笑)

かたや「口での愛情表現は何ら憚りなく行えるが、スキンシップに照れがある」
かたや「口での愛情表現はものすごく恥ずかしいが、スキンシップ大好きっ子」
という、恋愛観が完全に真逆だったという事実も判明して
またひとつお互いのスタンスを知り、絆が深まったのではないでしょうか。
雨降って地固まるの典型的な例とでも申しましょうか。

かなり長い上に最終的にはいちゃこらしてますので、
ご覧の際はその点お気をつけてよろしくお願いします(笑)

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・・・長いよ!ラヴいよ!気をつけてね!

てっさいさんとわたし。

ある日の“戦”。道場兼談話室にて。

「――という訳でさとるさん、俺とひとつ手合わせしませんか」
「お断りします」

団長――結社でいちばんえらいひとのありがたーい申し出を
光の速さでお断りしたのは、先日ゴーストタウンで大暴れした栢沼・さとる。
どこからともなくその時の様子を聞きつけた団長こと斑目・鉄斎が
普段の様子とはまるで違うというさとるの戦闘スタイルに興味を持ったのだ。

「いいじゃないですかー。イグニッションしたさとるさんなら
 俺にも突っかかってきそうじゃないですかー。ほら、やればできる子」
「やめて! イグニッションの話はやめてください!
 黒歴史すぎて戦う前に私が死にます!」
さとるがキャーと顔を覆って首を振る。
どうやらさとるは自分の戦闘時の様子が恥ずかしくてたまらないらしい。

「大体ですよ、遠距離砲台型の私が近接ぶん殴り系の鉄斎さんに
 勝てる訳がないじゃないですか! 『ぐれんげきー』とか言って
 一撃で防具HPなにそれおいしいのって勢いで撃滅されますよ!!」

防具の強固さに割り振るべき分を犠牲にして、技を繰り出す精神力向上の方に
わざと偏らせた特殊な武装をしているさとるに対し、
鉄斎の武装は完全に持久力特化、その分放てる技の数は少なくなるが
それと引き換えに一撃一撃の威力は異様なまでに重く、強い。
――要するに、接近されたら脆いさとるは呆気なく落ちる、という話だった。

「あー、でも、学園黙示録とかで遠距離型の人に落とされたこともありますし
 『蒼の魔弾』ってJC超マヒの効果あるじゃないですかー。
 十分な距離を取って試合開始すれば、あるいはわかりませんよー?」
「……アレです、とある吸血鬼系漫画のやられ役に『魔弾の射手』って
 異名の人が居るんですけど、そんなシチュエーションになりそうですね」

具体名を出すと版権的にアウトなので端的に説明すると、
『魔弾の射手』のマスケット銃は百発百中、一見敵無しに思われたが
主人公がチート級の能力の持ち主だった為、追尾・貫通能力を持った弾丸さえ
最後にはあっさりと噛み砕かれ、後はいとも容易く葬られた、という話だ。

「……という訳なので、申し訳ありませんが勝てる気がしないので」
「あらー、残念ですねー。……ところでさとるさん、
 彼氏さんとは仲直り出来たんですか」
「ぶっ!!」
唐突に関係ないようで地味にさとるが気にかけていたことを突く鉄斎。

「いや今はその話関係ないですから!?」
「いやー、可愛い団員の問題ですからねー、関係なくないですよー」
「いやいやいや、放っておいていただければと思いますよ!!?」
鉄斎も伊達に団長を務めてはいない、というべきか。
さとるの一番突かれたくない所を突いて、戦意を煽ろうという作戦に出たのだ。
事実さとるは鉄斎が見抜いた通り、スルー能力が皆無に等しい。
良く言えば真っ直ぐな子なのだが、今回はそれを見事に利用されてしまった。

「あれー、さとるさん、色々思い出してきたんじゃないですかー?
 腹立ちませんかー? 甲斐性無しの彼氏さんを持つと大変で」
ぶちん。本当にそう聞こえた。鉄斎の言葉を最後まで言わせず
「表出ろやーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
――そこには、弾かれるように立ち上がり、同時にイグニッションを済ませた
殺気に満ち溢れた姿のさとるが居た。心なしかオーラのようなものが見える。
喧嘩した時のことを思い出したのか、それとも喧嘩中といえども
彼氏のことを悪く言われたのが癇に障ったのか、おそらく両方だろうか。

とまれ、さとるは鉄斎の思惑通り、勝負をする羽目に陥ったのだったが
勝敗の行方がどうなったかは、また別のお話ということで。

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具体的な勝負の内容は、きっと鉄斎さんが
格好良い描写でブログにうpしてくれるはずだよ! だよ!

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「ハレーゲイザー」

「……次。死にたい奴から前へ出ろよ」

ざりっ、と足元の砂利を踏みしめる音がいやに響く。
血とも体液ともつかぬものが付着した得物――二振りの細身の槍をぶんと振り、
眼前に残るゴーストを一瞥しながら、学生服姿の少女は言い捨てた。
昏い笑みを顔に張りつけ、逆光で光る眼鏡でその瞳は見えないが
きっとそれは爛々と輝いているに違いない。

「来ないならこっちから行くよ……?」
残るゴーストは遠距離射撃型、言葉の通り少女は踏み込んで――
は、行かなかった。間合いを詰める必要が、そもそもなかったからだ。
ざわ、とゴーストが本能のままに動く。攻撃動作に入る。しかし。

「――遅い!!」
『ギャ、アアアアアアアアア!!?』
少女の咆哮とゴーストの絶叫。何が起きたのか。それさえも理解させない!
「もう一撃欲しい? あっはははは、……くれてやるよ!!」
今一度問う、何が起きたのか。少女が二振りのうち大きい方の槍を突き出すと、
同時に魔方陣が展開し、それを起点に文字通り――空間がぐにゃり、と歪み
それは一瞬にして葬り去るべき敵をめがけて放たれる――『蒼の魔弾』。
『――――…………!!』
そうして二撃目も命中、今度こそゴーストの存在そのものを消し飛ばした。

「よく頑張ったね、褒めてあげるよ――せいぜい成仏するんだね」
無邪気に言い放つ少女。さも愉快げに、少女は最後まで笑顔だった。

「……さとる、来ますよー、増援ですねぇ」
「みゅ! さとる、数が多いのね。気をつけてっ」
少し離れたところで戦っていた同行の仲間の声がする。
「待ってました! 誰かが床でも踏み抜かないかと思ってたんだよ!」
もう終わり? そう言おうと思っていた。そこへ来たゴーストの増援。
願ったり叶ったりだ。まだ、取っておきを披露していないのだから――。

「氷一さん、流火さん、少し足止めをお願い」
武器封じを得意とする霞谷・氷一と、少女――栢沼・さとると
同じジョブ構成の月夜野・流火が今回のゴースト討伐の同行者であった。
「おお怖い、やるんですかねえ、アレを」
「さとるはにゃんだーばーどだけど、アレを使うのが一番上手なのね」
氷一が肩を竦めながら魔蝕の霧の準備に入り、
流火が愛らしい猫の耳をみくっと動かして雷撃の嵐を巻き起こす構えを取る。

氷一の霧はわらわらと殺到したゴーストをあっという間に無力化させ、
さらに流火のライトニングストームによって、動きまで止められる。
――そこへ。
「我こそは星詠みの魔女、さあさ、おいでなさい!」
少女――さとるは、先程前方に突き出した青銅の槍を天高く突き上げ――叫ぶ!
「『隕石の魔弾』!!!」
星を喚ぶその声に呼応するように、中空に無数の魔方陣が展開され
炎に包まれた隕石が魔方陣の数だけ――つまり無数に降り注ぐ!
その様、まるで流星群。直撃を受けたゴースト達は哀れ灰塵と帰した。



「……さて、気が済みましたか?」
食えない顔で、氷一がさとるの顔を覗きこむ。
さとるからは今や先程までの戦闘狂じみた様子はすっかり抜け、
槍に縋るように立っているのが精一杯という有様だった。
「……はい、ありがとうございます……」
「みゅっ、さとる、無理はだめなのね。みんな心配するん」
愛くるしい尻尾をゆり、と揺らして流火がさとるの頭を撫でる。
「……すみません、そういうの、慣れてなくて」
「今度は草楼も一緒に連れてくるんよ? 約束なん」
「…………」
「流火、今はいけませんよー。今日は憂さ晴らしのために来たんですし」
「……先輩が一緒でも、私のこの戦い方は、変わりません……」

そう、昔から――能力に目覚めた時からそうだった。
鬱屈した何かをぶちまけるかのような戦い方。
イグニッションが解けると、今のような虚脱状態に陥ってしまうこと。
「リベレイション」の力で、隕石をも自在に操る力を得た代わりに
その落差はより激しくなったように、周囲からは思われた。
見る者が見れば、普通は心配のひとつもするだろう。

「さ、帰りましょう。敵さんももう打ち止めのようですよ」
氷一はあくまで我関せず、といった様子で帰還を促す。
今のさとるには、その無関心さが却って嬉しかった。

「お付き合い、感謝します――」
弱々しい笑みで、さとるはそう礼を言った。

----------------------

「さとるさんの戦闘シーンってどんなんですかねー」と
鉄斎大先生に質問を頂戴したので試しに書いてみたのですが、
てんでなってなくてお恥ずかしい限りです……。しにたい。
とりあえず得物はサンダーピラー二刀です。でかいのとほそいの。

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「それっておかしくない?」

ある晴れた、昼下がり、銀誓館学園のだだっ広いキャンパスを駆け抜けて。
柊先輩が、私の教室までわざわざ来てくれたことがあった。

「さとる、すまん。今日はちと用事があってな、
 部室に行けんので代わりに会いに来た。許してくれな」

そう言って、衆人環視の元、私の頭をくしゃっと撫でて
また踵を返しては走り去って行った、というのが事の一部始終である。

――その直後。

「栢沼さん、今の人、もしかして彼氏だったりするのー!?」
「すごくなーい!? 超カッコいいじゃん!」

囲まれた。ちなみに、彼女達は私達が能力者だということを知らない
本当の意味での「一般人」だ。恋愛沙汰にも興味津々のお年頃なのだろう。
昔の私ならば無視したところだろうが、さすがに処世術も身につけた。
しかしながら頭を撫ぜてもらえた嬉しさも相まったのだろうか、
つい「うん、まあ、そう」と浮かれた返事をしてしまった。

上がる黄色い声。良かったねー、などという声も聞こえるが、どういうことか。

学園の制服を着ていない限り、私服ではどう見ても男子にしか見えない私に
誰がどう見ても文句無しの美形の彼氏が居る。
彼女達にしてみれば、十分過ぎる程美味しいネタに違いないだろう。
その後も延々と根掘り葉掘り出会いから今までについて聞かれたが、
まさか『能力者として背中を追いかけているうちに好きになりました』
などと言える訳もなく、「学校行事で知り合った」と、適当にでっちあげて
(間違ったことは言っていない)のらりくらりとどうにかかわしていった。

いい加減辟易してきたところで、飛んできたひとつの質問があった。
「それでそれで、もう彼氏さんの部屋には遊びに行ったの?」
ああ、やっと無難な質問が来た――え?
そういえば柊先輩の住処は雑居ビルの地下で、関係者以外立ち入り禁止。
当然自分も関係者になるのだろうと思っていたが、そこの所はどうなのだろう。

「……ううん、ちょっと特殊な所で、出入り出来ないかも知れなくて――」
「ええー!? それちょっとおかしくない!?」
「そうだよ、彼氏が彼女を自分の部屋に入れないとか絶対おかしいって!」
「もし入れてもらえないんだとしたら、それ絶対何か疾しいことがあるんだよ」
「…………」

一気に畳み掛けられた。これには黙るしかない。
言われてみれば確かにおかしいことなのかも知れない。

ちなみに私が居を置いている結社“戦”の地下寮に
柊先輩も訪問出来る、ということに気付いたのはつい最近のことだ。
団長に「あれー、さとるさんの結社とうちは友好締結してるじゃないですかー。
で、彼氏さんがさとるさんの結社の団員なら、余裕で歓迎しますよー?」と。
言われるまで気付かなかった私も私だが、今はそれは置いておこう。

「ま、まあ、それは、聞いてみるね。……それじゃ、ごめん、私行くから」

それだけ言って強引に話を切り上げ、プレハブ棟の部室へ向かうべく立ち上がる。
クラスメイトの女子達はまだわいのわいのと盛り上がっているが、
私の心の中には、徐々に暗雲が垂れ込み始めていた。

『んー、何だ、その、ちょっと色々あってな、少し難しいかも知れん』

先日、柊先輩の住処に遊びに行っても良いかとメールを送った際の返信。
色々って何? 私にも言えないようなことなの? 難しいって?

先程の、クラスメイトの女子達の言葉が甦る。
『彼氏が彼女を自分の部屋に入れないとか絶対おかしいって!』
『それ絶対何か疾しいことがあるんだよ』

かつかつとわざとらしく靴音を鳴らしながら、プレハブ棟へ向かう。
柊先輩には、今日は会えない。その旨を携帯に頼らず
わざわざ直接言いに来てくれたのは心底嬉しかった。
が、今では逆にそれさえ怪しく思えてきてしまってならない。
疑心暗鬼、とは恐ろしいもので、一度生じるとどんどん膨らんで止まらない。

そういえば、最近はめっきり会える時間が減った。
それでも、何とか時間を作って会いに来てくれていることは知っている。
私が気恥ずかしくて言えずにいる間にも、『うちのハニーが云々』と
私のことを自慢げに周囲に話してくれているということも知っている。
しかしながら、そもそも――『何をやっているのか?』
自分が片手間に扱われているような感覚が追加される。こうなるともう泥沼だ。

私は携帯を取りだして、メールを打とうとして――止めた。
冷静になった訳ではない、直接聞こう、そう思っただけだ。
四六時中一緒に居てくれとは言わない、だが、口だけの愛情表現は
今の私にとってはもはや信用ならない。
――そう、飼っているペットが可愛いんだと吹聴しているに過ぎないのと同じだ。

そうだ、元々は孤高の人だから、私のことを重荷に感じているのかも知れない。
それで、遠まわしに「忙しい」と言っているのではないか。

かつかつ、かつかつかつ。

靴音のペースが速まる。やっぱり今日は真っ直ぐ帰ろう。
それで、寮で暖かい紅茶を淹れてもらおう。

先輩のことは、今は――忘れよう。
今度相対した時に、問うてみるだけのこと。

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「Do you love me?」の根本的な切欠になったエピソード。
思春期の女子というものは本当に厄介です、
ある種厨二病の方がまだ扱いやすいと思います(笑)。

次には無事に仲直りしたふたりをお見せ出来ればと
親心的にも願う次第です。

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「Do you love me?」

恋人同士と呼ばれる関係であっても、その関係そのものに
揺らぎや不安を抱くことは稀ではない、と思う。
それこそ夫婦関係の家族愛的領域にまで達しない限り、
互いへの愛と信頼は、常に不安定なものなのではなかろうか。

「……先輩、私のこと、重荷に感じてたりしませんか?」

ここにもひとり、そんな揺らぎに苦悩する少女がひとり。

「情緒不安定、なんでしょうか……、何なんでしょう、これ」
「何なんでしょう、と言われてもな……、何なんでしょう」

そして、それに全く気付かない鈍感な青年がひとり。

『重荷にだって? そんなことはないよ、大丈夫』
その一言があればあっさりと救われた筈の少女の心は、見事に千々に乱れる。
そしてさらに青年が淡々と告げた現実に、何かが切れ飛んだ音がした。

「アレか、俺がなかなか構ってやれないからじゃないのか?
 しかしながら俺も何かと忙しい身でな、現状が精一杯――」
「ええそうでしょう、そうでしょうとも!
 私には先輩しか居ませんけど、先輩にはお友達がたくさん居ますものね!
 しかも先輩のお家には雷先輩は入れるのに私は立ち入り禁止!
 所詮私の存在なんて、猫か何かの愛玩動物程度なんですよね!」

――癇癪を起こした女ほど恐ろしいものはない。
豪快な被害妄想も交えて、少女は涙目で一気にまくし立てた。

「ちょ、ちょっと待てさとる、落ち着――」
「もういいです、せいぜい気が向いた時に構ってくれる程度で我慢します。
 ……今日はもうこの辺にしましょう。それじゃあ!」

勝手にそこまで言い捨てると、少女は今回の舞台であるプレハブ棟の一室を出て
ものすごく乱暴に引き戸を叩き閉めた。振動がプレハブ棟全体を軽く揺らす。
後にひとり残された青年は、後を追うことも出来ずただ呆然とするばかり。

――何が起こったのか、何を怒っているのか、わからない。
理由は少女があらかたぶちまけていったのだが、如何せんこの青年は
致命的に鈍感であり、言葉の端から察するということが出来ないでいた。

「……一体、何を怒っているんだ……?」

青年としては、忙しいなりにも少女のことを一番に考えて
行動して来たつもりだった。一日一度は放課後に会いに行き、
他愛もない会話を他の来客と交わしたり、それで十分だと思っていた。
それが何故突然「自分が重荷になっていないか」という話になるのか?
非常に残念なことに、青年の思考ではまず最初から話が繋がらない。

男なんてそんなものよ、と言ってしまえばそれまでなのだが。

一方、そこまで諦観するにはまだ若すぎる少女は、
こぼれる涙を拭いながら校内を疾駆していた。
(付き合い始めた頃は、あんなにたくさん抱きしめたりしてくれたのに!)
所謂蜜月期の時と比較してしまい、現状に不満を抱いていたのだ。
会える時間が減った。会っても会話するだけ。時間も短い。

しかも聞けば青年が居を置く廃ビルに、彼の弟子である女性は出入り出来るのに
自分は「部外者」扱いということで立ち入りが許されないという。
そしてそこには、青年の友人達が多数集まっているという――。
必然、猛烈な疎外感に襲われ、不安が募った結果が、冒頭の問いであった。

端的に言えば、少女に友人と呼べる存在は、居ない。
もしかしたら相手は彼女を友人と思ってくれているのかも知れないが、
彼女の定義からしたら、あくまでも周囲の人間は
「戦友」か「知人」であり「友人」ではない。
これは彼女の生い立ちに起因する話なので今回は割愛するが、残念な話である。

なればこそ、「恋人」への依存度合も必然高まるというものであり、
それが今回の互いの温度差が原因の大喧嘩――ただし一方的であるが――、の
原因ともなったと言えるであろう。

しかしながら、喧嘩をしない恋人同士というのもまた、おそらく存在しない。
こういう経験を重ねながら、絆を深めていくとも言えよう。
さて、この二人は如何に関係を修復していくのか――。

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ディルアーク・クライン(c18214)
性別:
男性
職業:
魔想紋章士/エンドブレイカー
趣味:
読書
自己紹介:
作成順は二番目であるにも関わらず、一番手のユリシーズを色々差し置いて多分一番人目に触れることが多いPCなのではないでしょうか。現在背後レベルで活動にムラがありますが、遂にランスブルグ編が来たので本気を出しています。

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